竹は数ヶ月で10~20mの高さまで成長します。
他の樹木は、竹と同じ高さになるまで10年以上かかります。竹のこの凄まじいほどの成長力は、他の植物の成長に必要な日光をさえぎりその成長を妨げてしまうことがあります。
他の植物が十分に育たないと、それに伴う虫や動物たちも生きるのが難しくなり、山全体の生物の多様性低下にも繋がっていきます。
昔は竹を生活の中に取り入れ、活用していたためそのバランスは保たれていました。
しかしながら、今ではたけのこは安価な海外産が出回り、また素材としてもプラスチックなどの代替品が数多く広まり、竹そのものの需要が減ってしまっています。
竹には、すぐれた「抗菌効果」・「消臭効果」があり、他にも、「抗ウイルス効果」、「還元作用」、ホルムアルデヒドなどの「有害物質を吸収分解する効果」など様々な効果があることがわかってきています。
また生物にとって重要な役割を果たす栄養や成分も豊富で、カルシウムなどの「ミネラル」「アミノ酸」「乳酸菌」「ホルモン」「不溶性食物繊維」なども多種含まれています。
竹こうした特性を生かしその可能性を見出し再び活用することが、人に、そして環境にも大きく貢献することにつながります。